背広を日常で着てみないか
いつもsyn. BLOGをご覧頂き有難う御座います。
今回は昨日Instagramにて発表致しました
” CASUAL JACKET “ オーダーについて。
投稿後お問い合わせも頂戴しており、
やっぱり皆様の中で背広は必要とされているのかと
ORDER SUITSを扱っている僕としても安心した様な、嬉しい様な。そんな風に感じています。
さて、今回のカジュアルジャケット。
実際は従来のオーダージャケットとは何が違うのか?
本当は色々と変えてるのですが、1番大きなポイントは
【 国産のカジュアルメーカーの服地 】を使用している所です。
それだけ??と思う方もいらっしゃると思うので、今回はちょっとした経緯と裏側を。
国産カジュアルメーカーの服地とは?一体何が違うんでしょう。
大手セレクトショップなどが商品開発をする際に実際に利用する生地商社です。
あのショップやあのブランドがモノづくりで使っていたりします。
当店でも昨年夏から様々なカジュアルメーカー様と商談をしながら生地を取り入れてきました。
では何故昨年からは実施しなかったのか。
これはひとえに『在庫の変動が激しい』からです。
一般的に生地商社は土日祝日はお休みなので週末にご注文を頂いた際に在庫の確認が出来ませんでした。
またセレクトショップなどの量産を行う会社との取引がメインの為、金曜日に在庫を確認していたものの週明けには在庫が全て買い取られているケースもあったり。
50m〜100m在庫のあった生地が2.3日で姿を消す。
昨年から商談で巡り始めた時、オーダースーツの事業者が見に来るのは稀だったそうで。仕立て屋さんが扱うにはなかなか大変な、そんな世界だったんです。
一部のお客様にはお手数をかけるケースもあったりと申し訳ない思いもしてきました。
その節は大変失礼致しました。
とはいえ本年でめでたく1周年を迎えた時。
やっぱり皆様にジャケットを着て欲しいな。
という思いも強くなっていました。
工房にもご協力頂き、在庫状況もオンラインで確認出来る商社とご縁もあって今回の発表となりました。
舶来物の歴史のあるウールを使ったジャケット。背広。
特に僕達服好き男子は歴史的背景や仕様など、マニアックな部分に浪漫を感じてしまう生き物です。
しかしながら、そのバックボーンの大きさ故に日常の洋服との相性に悩むお客様も目の当たりにしてきました。
やっぱりウールってまだまだ冬物やスーツ(仕事用)のイメージがあるんですよね。
本当はもっと自由でもっと色んな表情の服地があるのですが、そこに気づいてもらえる前の最初の一歩。
よりカジュアルで、皆様がセレクトショップで見かける様な印象の服地から選び、
体型補正も入れながらお好きなデザインで作る。
オーダーの楽しさをもっと体験してもらえる内容にする事が出来ました。
ミリタリーヴィンテージを解体し、糸から解析したリプロダクト生地なんていう心躍る内容・カジュアル服地に触れる楽しさもご用意しております。
コットンのクタクタっとしたジャケットも格好良い。僕はそう思います。
オーダーなんて、下見して相談してナンボです。
見学予約を使いながら、ああしたいこうしたいと、ワクワクを共有したお話しが出来ればいいなと思います。
これもまた、注文服の醍醐味なんです。
これが一つのきっかけになり、皆様のお気に入りの洋服達と背広の新しい出逢いになればいいな。
ジャケット好きな店主はそう願うばかりです。
気になる方はどうぞ見学にいらしてください。
どうせならゆっくりお話ししたいので、見学予約をご利用頂けると幸いです。
どうぞ宜しくお願いします。
店主