Glayage KYOTO anniversary
皆様こんにちわ。
またしても久々の更新となりました。
未だに遅筆ぶりを発揮してしまっております。。。。想いが乗るほど遅くなるのは何ででしょう?
さて!今回はいよいよ発売しました
【 Glayage KYOTO anniversary 残布CAP&BAG】について。
商品の詳細はInstagramにて語っておりますのでコチラでご確認ください。
今回は周年アイテムのリリースに至るまでを記そうかと思います。
特に長くなりそうなので、お時間のある方は是非ご一読下さい。
さて皆様は京都の『Glayage KYOTO』はご存じでしょうか?
– ファッションとして靴磨きを – をコンセプトに
シューシャイナーでもあり洒落者でもある樺澤氏が営むトータルスタイリングショップです。
永年携わった販売員として経験を活かし、シャツ、パンツ、アクセサリーのオーダーから
同氏がセレクトしたアイテムに舌鼓を打ちつつ靴磨きという体験が出来る。
そんなハイブリットなお店。
Instagram上で『樺澤式』と呼称されるポーズのスタイリング発信もファンが多く、
僕自身も毎度楽しませて頂いています。
そんなお店の大切な周年記念にsyn.が関わらせて頂けるなんて。
あぁ。こんなに嬉しいことはありません。
そんな想いでリリースした昨年のGlayage KYOTO2周年で限定販売したシャツ。
お陰様で大好評のうちに旅立っていきました。
何度かSNSで語ったこの服地。実はすごい生地なんです。
和紙とフレンチリネン。
いかにも涼しげな素材を通年用ヘビーウエイトに仕立て上げ、
紀州の備長炭をナノ粉砕して硫化染めという技法で染め上げています。
この硫化染め。染色にあたってかなり手間暇がかかるうえ染料自体も希少だった為、
国内でも無くなりつつあります。
そしてこの技法、なんとデニムのように経年変化します。
それぞれの美しさに目掛けて楽しめる、そんな染め方なのです。
昨年時の生地生産依頼で備長炭染料は廃盤。
今現在は事実上『もう作れない服地』なのです。
そんな貴重で大切な生地。
どう大切に使っても洋服の生産後は余ってしまいます。
いわゆる『残布』。
洋服に再利用できることはほぼ無い事から、
通常はそのまま廃棄されてしまいます。
当然こんな貴重な生地ですから、僕らは捨てたくない。というか捨てられない。
そう、一年ひっそりと保管していたのです。来年これで何かできるといいね、と。
そんな今回の企画。
なんとトリプルコラボなのです。
当店の残布CAPを生産頂いている大阪のブランド
【ブッチャーアシモトクラブ】さんにご協力頂きました。
帽子を中心にとてもシビれる作品をリリースされていて、
利用しなくなった洋服をその場で帽子に仕立てる[ フクカラボウシ ]というイベントも定期開催しています。
そんなエッジの効いたモノ・コトを生み出す月田氏ですが、とてもキュートで楽しいお方。
あの人と話すだけで価値があると思います。
そんな三者が企画したアイテム。
お待たせしました。ようやくここでアイテムのご紹介です。
【 Glayage KYOTO anniversary 残布CAP 】
price| ¥14,300-
syn.の残布CAPの設計図の中でも比較的浅めのキャップ雛型を採用。
あくまでどのスタイルにも馴染み、深めのストリート感を抑えたバランスにしています。
僕達は30代後半の年齢なので、自然体でスタイルに馴染みやすい仕上がりを目指しました。
帽子に苦手意識がある方でもすんなり被れると思います。
【 Glayage KYOTO anniversary 残布BAG 】
price| ¥5,500-
設計自体はベーシックながら、通常裁断の際に破棄されてしまう生地の耳を持ち手の片側に再利用。
アクセントとしても一役買ってくれますが、前述の貴重な服地の糸の表情が分かる所がイイと思っています。
洋服は言わば糸の集合体なようなもの。
そのアイテムを構成している糸を感じてもらえる。そんな意図もありあえて活用しています。
Glayage KYOTOのファンならご存じの靴箱も入るマチ付きサイズ。
そう、あのトートバッグをベースに作ってるんです。
僕も所有してますが、日常使いでもとても便利。
どちらも数は限定数量。
もうお披露目が出来ない生地ですので再販はありません。
とはいえ個人的には『限定だから』『もう作れないから』といった
焦燥感に駆られるようなお勧めの仕方はピンと来ません。
今回は特につらつら書きましたが、
素敵な生地を企画してくれた方
その企画をサンプリングから協力してくださった機屋さん
まさしく重労働の硫化染めを最後まで貫いてくれた染め屋さん
僕らの要望を叶えつつ、CAPと BAGに魂を吹き込んでくれたブッチャーアシモトクラブの月田さん
僕らの仕事の背景にはいつだって誰かの仕事があるんです。
その全員の作品を手に取って、試して感じて頂く。
その中でのご縁があればどうぞご購入ください。
それがきっと、大切に付き合う事に繋がると信じています。
この子達がこれからどんな方々と出逢って旅立っていくか。
それも僕らの醍醐味なのです。
Glayage KYOTO、ブッチャーアシモトクラブも是非チェックしてみてください。
最後に。
開業1年目から大切なお店の周年イベントに参加させて下さったGlayage KYOTO樺澤さん。
この場を借りて改めて、本当に感謝しております。
掛け値無しの信頼と、感動と笑顔をお客様に届ける。
それがGlayage KYOTOであり、樺澤さんなんだろうと思います。
そんなお店のこれからが本当に楽しみであり、刺激でもあります。
これからも何卒、宜しくお願い致します。
まだお店に行ったことがない方、是非一度覗いてみてください。
きっと心を打つ、そんな何かと出逢えるはず。
こんな僕の個人的な想いも乗ったCAP&BAG。
どうぞ噛み締めてやってください。
それではまた。
syn.
店主