TAILOR CAPオーダーについて書いてみる
イベントでの外出が重なり、気づけば約一ヶ月のブログとなりました。
毎度楽しい静岡受注会に続いて、有難い事に今回で二回目。
京都高島屋百貨店さまでのイベントもバタバタして事前にブログ告知ができなかったのは残念です。
心から反省。
件のイベントではTAILOR CAPを中心に当店ならではのJUMPER、DENIMを中心としたラインナップで出店しました。
皆様オーダーでこんな事が出来るんだ!と驚いて頂く様を見ながら内心ニヤニヤしておりました笑
さて、そんな中TAILOR CAPオーダーをご案内している際に採寸方法・各ディテールのお話しをしていた所。
『そんなに細かく見てくれるんですか!』
とお褒めの言葉を頂戴しました。
そこで気付いたんです。
『そういや、 CAPのオーダー内容には触れてなかったかも。。。。』
これはいけません!
というわけで今回はTAILOR CAP&HATのオーダーについて深掘りしていきます。
多分、長くなります。何卒お付き合いくださいませ。
はてさてボウシ。
当店をご利用の方も CAP=苦手or似合わない。
なんてご意見を頂戴する事が何とも多いです。
きっと普段からメイクをする女性と比べて、顔周りに+αする機会が少ないからでしょうか。
色々とお話しを聞いていくと、帽子の形状やお顔とのバランスを考慮した被り方にお気付きでないケースもしばしばあります。
こちらは当店のオーダー CAPから2種。
比べて見ると頭を包むクラウンの高さが違う事がわかります。
巷で販売されている帽子もそれぞれ形があり、それによって適切な被る角度があるのです。
個人的には
・クラシカルな印象にしたいのであれば深め。
・スポーティーな印象にしたいのであれば比較的浅め
こちらでご案内しております。
被る角度はこんな感じ。
赤=深め、青=浅め
どうでしょう?
単に帽子といえど、被り方で見え方も変わるのです。一般的には深めの方がお顔を覆う面積が多い分、小顔に見えて被りやすいと思います。
この辺りはオーダーなので、浅めでも調整出来るのですが、やはり第一印象は大切です。
お気に召して頂けた形から、普段のスタイリングとの相性を加味してご案内しています。
そうそう、小顔といえば重要なのが「ツバ」の形。
前述した6P CAP、BB CAPとロングビルタイプのツバの3種です。
ツバの長さや形状が変わるのがわかりますでしょうか?
被る角度や深さに加えて、ツバでも見た目は変わります。ええ、大いに変わるのです。
ツバの横幅に対して輪郭がキレイに収まる。
これがsyn.的には理想です。
あまりにもツバが広過ぎるor狭すぎるとバランスが取れず、鏡を見ても何だか違和感。
そんな事になりかねません。
ここもしっかりとお顔とのバランスを見て、お話ししながら調整。
その他身長や体格でまた見立てが変わるのですが、ただでさえ不慣れなボウシです。皆様が悩み疲れてしまうので、わざわざ全てをヒアリングしてはいませんが、サラリとオーダーしているようで頭の中はこんな感じで働いてます。
どうでしょう?すごいでしょ?笑
これらに加えてオーダー屋が見初めたすこぶる良い(高い!)生地達の残布で、お好きにデザイン出来るって本当に楽しいものなんです。
色々と語りましたが、そもそもBUTCHERさまと作ったフィッティングサンプルが大変秀逸なリカバリー能力で、大半のお客様が微調整レベルで済んでしまうのもまた事実です。
このままで!ってご注文も少なくありません。
ただ、前述の通り秘密で少しイジって場合もございますのでご興味のある方は店頭で聞いてみてください。
いや〜長くなりましたね笑
お付き合い頂き有難う御座います。
そんな感じで楽しく広めていきたいTAILOR CAP。
今季は色々と企んでいることがあるので、近々また発表します。
願わくばより多くのお店様で、捨てられてしまう素敵な服地達がよりよい形で皆様に楽しんで頂ければ幸せです。
OEMやオーダーの取り扱いもご相談に乗れたらいいなと思います。
広まれ、TAILOR CAP&HATの輪。
それではまた。
syn.
店主