開襟。オープンカラーのすゝめ
もう何度目かわからない。
BLOG続けよう‼︎と決心しては後回し。
何とか最低週一回は続けたいと思います。
本日も気楽に綴ります、店主です。
さてお題目にもあります通り、今回は開襟シャツについて。
アイビー&プレッピー、アメトラがお好きな方もそうで無い方も、季節柄見かける事は多いのではないでしょうか?
出生については僕はわかりませんが、日本では1930年代に広まったとの文献もあるみたい。
特有のリラックスした首周りとアロハシャツみたいな特有の「抜け感」が夏にピッタリ。
重ね着にも限界がある昨今の夏にはこういった変化はとても役立ちますよね。

選択する生地によってコロコロと表情を変える開襟シャツ。
当店はオーダーショップなので、仕様もそれぞれイジる事が出来るのも魅力の一つ。
全てここに記すとかなり長文になるので、個人的拘りを一つだけ。

それはボタン配置。
これ、意外と重要なんですよ。
僕らオーダースーツ屋さんは体型の寸法と体型のクセ(猫背や巻き肩等々)を基に仕上がり寸法や補正を行い、一着一着それぞれの最適解を目指してお届けしています。
ここは主に着心地(フィッティング)に重きを置いているので当然と言えば当然なのですが、
オーダーという特別な選択をされた皆様はやっぱりお洒落したい!なんて気持ちは当然あると思います。
だからこそ生地やボタン、カフスなど色々選ぶんですが、
その上で配慮したいのがフロントボタンの配置。
シャツ全体の身幅や着丈に対して、バランスよく配置されているか。
こと開襟シャツに関してはタックイン・アウトどちらも着用するシーンがあると思うので、最後のボタンから裾までの距離が近過ぎると不自然にも見えやすいので注意してます。
第一ボタンも然り。
リラクシングな印象の開襟だからこそ、いつもより深めの胸元を作るのも一つ。
従来のパターンよりボタン配置を変えているので、ネックレスやインナーも見せやすいのです。
古着、VINTAGEがお好きな方は少し大きめのボタンを選んで、ボタンの数量を減らすのも楽しいですね。
余談ですが、ボタンダウンやワイドカラーなど台衿があるデザインの場合、
当店ではフロントボタンは6つボタンで仕上げています。
これもブルックスブラザーズのVINTAGEが個人的に好きだったからというのもありますが、
前述の通り胸の開きを重要視しています。
やっぱりネクタイをする時とそうで無い時、両方楽しめるシャツの方が楽しいからです。
たかがボタン、されどボタン。意外にデザインの重心や印象を左右する存在なのです。

オーダーだからこそ、そんな所気にする⁉︎って所もお伺いしながら採寸するので、
もしかしたら他のテーラーさまより時間はかけている方かもしれません。笑
でもそれは皆様と僕が、そしてsyn.のお洋服達が長くお付き合いしていきたいからなのです。
ORDERを知ってる方もそうで無い方も、
長い夏のお供を探してみては如何でしょうか。
ご縁ありましたら是非当店も見てみてくださいね。
それではまた。

syn.
店主