アメトラで、少しマニアックだけれど

あっという間に今年も夏を迎え、明日から8月です。

夏はこれからが本番というところではありますが、僕ら洋服屋は秋冬のご提案も始まる季節。

まだまだ気が早いというのは重々承知の上で、今回は個人的にリコメンドな生地のお話しです。

  

syn.といえばアメトラ。

当店といえばブレザー。

広く浸透して頂いているかは分かりませんが、僕の中ではお気に入りであり、拘りがあるシグネチャー的なアイテムであります。

そんな我らがブレザーにも。

勿論スーツからブルゾンと多岐にわたってお試し頂きたい服地がこちら。

ZEGNAの名品『ISLAND FLEECE』

ラグジュアリーでリッチ、世のエグゼクティブに愛されているイメージが先行しているZEGNA。

-正式名称はエルメネジルドゼニア-

当然素晴らしいクオリティで、名だたる高級メゾンのOEMを経験しているのも頷ける仕立て上がり。

しかしながらそのリュクスな佇まいはブレザーというアイテムには些かギャップがあると感じる方もいらっしゃる事でしょう。

特にここ日本ではアメリカントラッドなブレザーのイメージはマットな質感としっかりとしたテクスチャー。

いわゆる英国生地のイメージが強い印象ではあります。

アメリカ本国では実はそうとは限らないのですが、そのお話しは長くなるので割愛します。笑

ご興味あれば是非直接お話しさせてくださいね。

  

さて、そんなゼニアのコレクションの一つ。

『ISLAND FLEECE -アイランドフリース-』をご存知でしょうか?

ゼニアが生み出した英国ライクで鈍い光沢が実に男らしい

ご存知の方も多いと思いますが、開業から当店のイベントにご協力いただいている生地屋のKさんからも力強いオススメを頂いたこのアイランドフリース。

甘くリッチな生地を得意とするゼニアがかつての創業時に生み出したコレクションの復刻というコンセプトでリリースされたとの事。

  

従来のコレクションと比べてブリティッシュな佇まいであり、オトナな印象も残した絶妙なバランス感覚。

過去にもこちらの生地でブレザーをオーダー頂きましたが、格段の仕立て映えで羨ましくなってしまうほどの迫力でした。

ザラリとしていながら奥行きを感じさせる圧巻の迫力。実に羨ましい。

Kさん曰く、それらを実現させているのは生地の原材料。そう原毛の品種だそう。

  

それはフォークランドウール。

  

通常のウールと比べて芯のある毛質であり、油分があるので艶やかで柔らかく、それでいてしっかりとした太さを持ち合わせます。

そして最大の特徴は原毛の『白度 -はくど-』

羊の毛から頂いた原毛は当然品種や環境で質感や色味もそれぞれですが、フォークランドウールは優れた白度のため染色での色表現はとても豊かなものになるのです。

ネイビーといってもその色調は様々。

シックなダークネイビーの中にも奥行きを感じるこのバランスと、アーカイブを彷彿とさせるしっかりとしたウエイト。

カシミアをも得意とするファンシーな生地を得意とするゼニアだからこそ、この生地が生まれたのです。

金ボタンは勿論、レジメンタルタイやワッペンもよく合いそうだ。

今回はかなりアツく語りましたが、当然僕もブレザーをオーダーしています。

決してお求めやすいとは言えませんが、僕らが大好きなネイビーブレザーに相応しい生地であると思います。

また仕立て上り次第、インスタグラムにて掲載させて頂きますので楽しみにしてください。

  

明日から8月。

そう、毎度お馴染みなイベントがあるのです。

今回も生地屋のKさん協賛のもと、今回のアイランドフリースをご提案させて頂きます。

詳細はまた次回。

皆様のトラッドなご要望にお応えできるように準備して参りますので、楽しみにお待ちください。

それではまた。

  

  

syn.

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