syn.のこれから
2022年もいよいよ終わりを迎えようとしていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
本年の業務を終え、なかなか手をつけなかったブログに向かい合う大晦日を迎えております。
来年は月に一回は投稿したい。そう思います。
簡単ではありますが今までの振り返りと、来年への想いをしたためたいと思います。
どうぞお付き合いください。
目次
syn.のコンセプト
当店のコンセプトは開業時から変わっていません。
【 オーダーを、より身近に 】
オーダーでのファッションアイテムの楽しさ・価値を伝えていくというミッションが当店の存在価値だと自負しています。
何度か当ブログや店頭でもお話したことはあるのですが、店主の前職時代。
販売員として経験を積み、有難いことに販売以外にもイベントや洋服の企画にも携わる事を許されていました。
そんな自分がオーダースーツの業界に入り、工房の職人や生地メーカーの方々と関わる内に気づいた事。
これ、別に仕事用スーツ以外でも色々出来るやん。
当時はまだこういった活動をしているお店もほぼ無かったですから、それはもう凄くワクワクしたことを覚えています。
この服好きの心をくすぐる、そんなワクワクに触れられるオーダーお店屋さん。
それこそがsyn.の原点であり、これからも続くお店の命題なのです。
協業によって生まれたモノ
色々出来るやん!と意気込んだものの、店主は洋服を縫えません。もちろん生地を作る事も出来ません。
出来るのは企画することだけ。
なので当然、当店の活動に協力してくれる方々を探す必要がありました。
駆け出しの個人店なんか相手にしてくれるのだろうかと、ビクビクしながらの商談を積み重ねながら。
素敵な方々とのご縁によって新たな試みと出逢うことが出来たのです。
本年は多くのプロダクトをリリースしてきました。
振り返って見るとちょっと驚きでしたが、その中でも代表的なモノを改めてご紹介。
残布CAP&HATオーダーをさらに楽しく。
念願でもあったオリジナルロゴによる刺繍オプションです。
ジャケットにCAPがマイスタイルの店主が兼ねてから熱望していた事が実現したのも今年。
キャップの作成はお馴染みブッチャーアシモトクラブさん。
一度裁断してしまっている残布からの生産って、ホントに大変なんです。普通やらないんです。
正直、周りの工房関係の方には相手にもされなかった事を快く受けて下さった、とてつもなくパワフルなお方。「やりましょう!」と即答してくださった時に涙ぐんだのは、ここだけの話。
ぷっくり刺繍を施してくれたのはシルク イチ さん。
刺繍のサイズからぷっくり具合の調整、当店のイメージに合う表現にご協力してくれました。
ブッチャーさんが仕上げた帽子に一発勝負で刺繍を入れる。なんてプレッシャーと毎度戦ってくれています。
普通は断られる事もあるって後から知って、めちゃくちゃ感謝したのは忘れません。
ロゴデザインはオクトデザイン。
手前味噌でもありますが、うちの嫁さんです。
フォントに詳しくない店主の要望を聞きながら、このロゴを生み出してくれました。
隣で作業を見ていても、本当に細やかな作業、微調整の連続でした。根気なかったら絶対に出来ない。
皆様にご好評頂いているsyn.のホームページも作ってくれて本当に頭が上がりません。
このお三方がいなければ絶対に生まれなかった力強い作品。
オーダーのお買い物を日常で楽しんでもらいたい。紳士服地に気軽に触れてほしい。
まさに当店のコンセプトを体現したメニューとなってくれました。
syn.の活動の背景にはこういった様々な事業者の方々のご協力があって成り立っています。
本当に有難う御座います。心から感謝です。
今後とも宜しくお願い致します。
まだまだな現状
オーダーはもっと楽しく、日常のファッションと仲良く出来る。
そう語ったものの、まだまだご来店頂くまでには厳しい現状だと思います。
当店のようなオーダーショップはどうしても「ご来店予約」を頂戴しなければなりません。
セレクトショップのように、当日に見にきて、気に入ったら買って帰る。
なんて事が出来ず、お客様と店主で1から洋服を企画していくようなものですから、しっかりと膝を突き合わせてお話する時間が必要なのです。
とはいえ「まだ買うか分からないのにわざわざ予約なんて….そもそも買わなかった時に帰りにくいよ。」
こんな声が聞こえてきそうです笑
何を隠そうアパレル業界に10数年在籍していた店主自身も、以前はそう思っていたんです。
ただただ気まずい感じがする。すごく分かります。
2年目を迎えた今年もそんな皆様の不安解消にたどり着けず、正一週間来店ゼロ。なんて事も全然ありました。
その度に自身の力不足を感じ、頭を抱え、これまでの活動内容を振り返り、また考える。
そんな事を繰り返し、少しずつ新たなご縁に出逢う度に、ゆっくり大切にお店を育てていくしか無いと学ばせて頂きました。
より多くの皆様と巡り合う為に。当店は一歩一歩、歩みを繰り返すのみ。
オーダーの楽しさが伝わり、もっと身近にする為の方法を探す。
その実現の為に、まだ見ぬ伸び代に来年度も挑戦していくだけ。
これからのお話
明日から迎える2023年。syn.としては三年目に突入します。
三年目はより日常着としてのご提案や、活動を予定しております。
スーツを誰もが必要としなくなった時代。
オーダーの存在価値はそれだけじゃあありませんよ。
まだまだ楽しく、面白い間口にしていきます。
そしてその先に、ずっと付き合っていくスーツと出逢ってくれたらいいなと思います。
『3年目はそれまでの積み重ねが問われる年ですよ』
あるお方に言われた通り、当店の今までの歩みが問われる年になるんだろうなと思います。
これまで当店をご愛顧頂きました皆様、本当にいつも有難う御座います。
今後出逢っていくであろう皆様、お初にお目にかかります。
オーダーにご興味があればいつでも見学予約をご利用ください。
皆様に楽しんでいただける様に、来年もフルスロットルで笑います。どうぞ宜しくお願い致します。
それでは皆様、良いお年を!
店主